FPが新NISAやiDeCoを活用した実際に行っている投資術とは？｜FP芳川さんインタビュー#4

私もNISAをフル活用しています。
年360万円の上限を有効に使い、基本は積立投資を中心に行っています。

投資先としては、株式と債券のインデックスファンドを組み合わせています。
割合は株式70%、債券30%くらいです。

かなり堅実な運用で、派手さはないですが、長期的には安定した運用が期待できると思います。

経済合理性の観点からは一括投資が最も効率が良いというデータもあります。

ただ、人間の感情が絡むので、タイミングによっては「もっと待てばよかった」という後悔が生じやすいです。

そういった不安を避けたい方は、積立投資の方が安心感があるでしょうね。

絶対に学んでほしいですね。
投資や金融商品については、最低限の知識があれば、専門家に頼った際にも自分で判断ができるようになります。

FP3級レベルの知識は、国民全員が持っていても良いと思います。

そうです。丸投げしてしまうと、悪徳な専門家に騙されるリスクもあります。

自分の金融リテラシーを高め、専門家のアドバイスが正しいかどうか判断できるようになることが重要です。

資産運用はリスクとリターンのバランスが大事です。

たとえば、年齢や収入によってリスク許容度は変わります。
若い方であればリスクを取っても良いですが、リタイアに近い方は、より保守的な運用を考えるべきです。

大事なのは「なぜ運用をするのか」という目的を明確にすることです。

はい。投資の基本はポートフォリオのバランスです。

NISAで投資信託を運用している人でも、他の資産を含めて全体のバランスが偏っているケースがあります。

例えば、実家の不動産や親から受け継いだ株式など、全てを考慮した上でバランスをとることが重要です。

NISAはまず最初に活用すべき制度です。
非課税で運用できるため、非常に有利です。

iDeCoも老後資金を確保するのに最適ですが、60歳まで引き出せないというデメリットもありますので、注意が必要です。

ふるさと納税は節税というよりも、2000円の負担でお得な返礼品をもらう制度と考えた方が良いでしょう。

政治的な動きや制度の変更は、FPの業務にも影響を与えます。

例えば、年収の壁の撤廃が進めば、共働き世帯の収入が増え、家計全体のライフプランに大きな影響を与える可能性があります。

FPとしては、そういった制度の変化を常に注視し、お客様に最適な提案をできるように準備しておく必要がありますね。